子育ての今が、その子の人生でどんな意味をもつ時期か知っていますか?
毎日の子育てお疲れ様です。日々子供は育ち
めまぐるしく、あわただしい一日が去っていきます。
余裕はないし、精一杯な日々ですよね。
手のかかる子供を見ているとイライラもするし、大変です。
体力的にもしんどいし、やる気がおきないことだってありますよ。
毎日の赤ちゃん・子供に振り回されているその時が、
その子にとって、
人生でどんなことを身につけるとよい
時期なのか知っていますか?
ちょっと振り返れる今のひと時
その子の人生という長い目線で子育てを眺めてみませんか?
発達に合わせて、
「いつに何をするのが良いのか」
だいたいの大まかな羅針盤(方向・進路)が頭にあると、
今はこんなことを一生懸命学ぶ時期だから仕方ないなど
- あきらめがつき
- 安心感をもてる
- 見通しがあると落ち着きます
- 子育ての目安になります
そして〝発達課題〟は大人まであります。
自分はどうかチェックしてみて下さい。
その通りにいかない時、大人だっていっぱいあります。
しょうがないなーと思っておおらかに子育てができると良いです♪
子育て中の親御さん・育て手の皆様が、
ちょっとでも楽に、そして
自分の子育てをこれでいいんだ!
と信じれる部分がありますように☆
応援しています♪
発達ってなんでしょう
以前、教育方針に作り方についてご紹介しました。
・人間性
・心身の健康
・社会性
これらをどのように考えて育てていくか。
方針をもっておくと芯のぶれない子育てが出来るのではないかとお伝えしました。
とはいえ、人間性や心身の健康、社会性というものが、いきなり出来上がるわけじゃありません。
赤ちゃんはしゃべれない、立てない、物を握れない、あまり見えていない。
そういう状態で生まれてきます。
- 身体の機能の発達があって、
- 脳が育ち考える
- 歩く、しゃべる
- 食事、着替え、トイレなど日常生活が自立して
- 家庭の管理もできだす
- その間に知性、理性、文化、社会性などが身についていきます
そんな段階をへます。このような
からだ・精神などが成長して変化していくことを“発達”といいます
この記事では、このように定義します。
発達段階とは
発達段階というのは、人間の一生を何段階か時期に分けて、その時期のテーマ(課題)を教えてくれます。エリクソン、ハヴィガースト、ピアジェ、etc..
様々な偉人がまとめあげてくれています。
「人間発達で、いつに何をするのが良いのか」を教えてくれます。
ただし注意なのは、あくまで目安です!
今回ご紹介するのは、エリクソンさんの「人間の8つの発達段階」というものです。
エリクソンの「人間の8つの発達段階」
エリック・エリクソンさん。ドイツの方で精神分析学者です。
「幼児期と社会」という著書の中で「人間の8つの発達段階」は出てきます。
ライフサイクル(誕生~死ぬまで)を8つに分けています。
エリクソンさんが何をテーマに分けてるかというと、発達課題についてです。
心の発達を分けています。
このエリクソンさんの分け方が一番わかりすく、ライフサイクルを分けていると思います
「はったつかだい」って何?
人生でその年代に身につけたい力のことだよ
《ライフサイクルの8つの分け方》
- 乳児期
- 幼児期前期
- 幼児期後期
- 学童期
- 青年期前期
- 青年期後期
- 成人期
- 老年期
この分け方がいいなと思うのは、日本での学校教育の時期と合っているんですよね。
- 乳児期⇒赤ちゃん
- 幼児期前期⇒就学前の子供
- 幼児期後期⇒幼稚園児
- 学童期⇒小学生
- 青年期前期⇒中・高・大学生
- 青年期後期⇒社会人
- 成人期⇒家庭を持つ頃
- 老年期⇒定年後
この8つの時期にエリクソンさんは、それぞれ社会的危機(人生でおこるライフイベントへの葛藤)のテーマを上げています。
こんな感じです。
テーマが〝発達課題〟でそれができなかった時が〝心理社会的危機〟という部分ですね。
※発達段階の呼び名、心理社会的危機の言い方には諸説あります。
※厳密には年齢で区切っていません。
※この表では出典「作業療法学概論」を用いています。下記の説明は別。
それぞれの意味を説明します
エリクソンの「人間の8つの発達段階」の説明
それぞれの時期に心理社会的に身につけたいものがあります。(発達課題)
またその身につけたいことが、できなかった時に起こること(危機)を教えてくれます。
1⃣ 乳児期:基本的信頼感の確立
自分は周囲に暖かく受け入れられているという安心感を基礎に確立する。
これがその後の危機的状況に直面したときの困難を乗り越える原動力となる。
▶身につけられない時:不信
この時期に不信感が生じると、その後の親密な人間関係を築いていくことが困難となる。
赤ちゃんの時期は、とにかく安心感をもてるような接し方が必要です
きほんてきしんらい?
人を信じること。自分を信じること。かな。
まずは一人でいいから信じれる人がいるといいね☆
大人になってからでも、いつからでも。
必要な時には何度も立ち返って下さいね。
2⃣ 幼児期前期:自律(身辺の自立)
自分の足で立ち、歩き、言葉を話せるようになる時期。
自分で身の回りのことが一通り出来るようになると、自分に対する有能感が生じる。
▶身につけられない時:恥・疑惑
失敗経験が多いと、自分の能力に対する疑惑や恥の感覚が生じ、自分から新たな行動に向かえない。(自立しにくくなる)
第一次反抗期だね☆人に支配されずに自分でできる!ってとこ?
イヤイヤ!自分で!自分でする!といつも言ってたよ~
できた☆って本人が思えるまで(さりげなく失敗しないように手伝いながら)見守ってあげる我慢の時期。大変でした。保護者の皆さんできる範囲でファイト―!
ムチャクチャなお客様をエスコートする接客業(24時間)なみの忍耐力がいりますね。
OFFタイムをこまめにとれたらいいですが。
3⃣ 幼児期後期:自発性
環境に対する積極的な探索・好奇心の向上するとき。つまづきや不安がありながらも、乗り越えたときは、ひと回りふた回りも大きく成長する。
▶身につけられない時:罪悪感
これがタブーに触れる場合に罪悪感を抱き、罪悪感が強すぎると積極的な環境への働きかけが制限される。
やりたい♪みたい♪壊して、ケガしてえらいこっちゃ!な時期。
この時の体験がエジソンみたいな発明につながるかも!?
危険・ダメなことはしっかり教えたいけれど、自分で考えて結果に責任を持つ子にもなって欲しい。さじ加減が難しいです。。
でも時々、思いもよらないモノすごく面白いことしだす時期かもしれません。大笑いできますように。
4⃣ 学童期:勤勉性
様々な技能の獲得(読み、書き、計算、道具の使用、仲間との集団関係)を通じて、仕事に対する勤勉な態度が確率される。
▶身につけられない時:劣等感
失敗経験が多いと劣等感から引っ込み思案、学習性無気力に陥る。
学校の勉強で優劣が出てきますので、失敗感を感じやすい時期。その子の良さを大切にしてあげて欲しいですね☆
ボクは?ボクの良さは?
元気なところだよ(笑)
失敗はそこそこに、できたことを子供と一緒に楽しんでいけたら良いかなぁと思います。
5⃣ 青年期:同一性の確立
自己イメージを再構成し、真の自己の確立に至る。
「自分は何者なのか、どうあるべきか」を模索し、親や教師、友人ともちがう、〝自分自身〟をみつける=アイデンティティ(同一性)
▶身につけられない時:役割の混乱
自我同一性を確立できないと本当の自分が存在しないという同一性拡散の状態に陥る。
えー他の人とちがうところ?無いよ~。ママが年齢をごまかすことぐらい
ぐっ‼ 攻撃は最大の防御なり!
ママの人とちがうところは、いい年して思春期が書きそうなポエムを書けるとこ(自虐)
すみません。こじま家庭はここらへんから発達できてないようです。
皆さんは、他の人とは違う自分らしさを 自覚されてますか?
6⃣ 青年期後期:親密性
家族員の人との間に親密な関係を築き上げることで、互いに高め合うことが出来るようになる。
・自分は誰なのか
・何を思い
・何を大事にしているのか
といった価値観や思想をもっていれば親密性を身につけられる
▶身につけられない時:孤独
自我同一性が確立していないと、同一性拡散に対する恐れから周囲との間に垣根を設けてしまう。
親がこの課題を乗りこえてないと、子育て時にうまく対処できない危険があるそうです
やはり価値観をしっかり持っておくことが大事なのですね。
家族から自立しつつも、良い関係性を作っていけるのが好ましいそうです。
7⃣ 成人期:生殖性
自分の死後も存続していく社会に目が向けられるようなり、
次世代の生活条件の改善などに貢献しようとするようになる。
《この場合の生殖性とは》
・結婚して子供を産み育てる
・創造的な仕事やアイデアを生み育てる
・社会的な業績や知的財産を生み育てる
▶身につけられない時:停滞
自分自身しか関心がもてず、他者との関わりがない場合、停滞や退廃を生む。
生むだけでなく、世話し育てることが大切だそう☆
次の世代へ貢献していく時期ですね。
親として次世代に残していけているのでしょうか。そして何を伝え残していきましょう。
本当に人生の課題ですね。
8⃣ 老年期:統合
自分の人生をあるがままに肯定的に受け入れることができる能力。
▶身につけられない時:絶望
自我の統合がみにつけられていない時、死の恐怖がある。人生をもう一度やり直すには時間がないといった焦りが絶望感をまねく。
不安があります。後悔なく人生を終えられるか
統合と絶望の差は大きいです
できれば、
自由に周囲を見守れる老年期を過ごしたいですね
皆様はいかがですか?
子供の発達を学んでいるつもりが、
自分の人生も見直す機会にもなったんではないでしょうか?
どのように一生を生きて行きましょうか?
発達課題を知ることの注意点
しかし、実体験として発達課題。
また今後ご紹介していこうと思う
敏感期や臨界期などに詳しくなりすぎると、
ズレた時に焦ったり、はやく発達してるとおごったり。
自分や周囲 子供までも責めてしまうことがあります
それでは意味がないですね。
よりよい子供の幸せのために、
大切に育てるために
どんな方法があるか知りたいし、やっていくのだと思います。
さかなクンのお母さんは学校の先生に勉強して下さい言われたら、「うちの子は絵が好きで魚が好きなんだから、それで良いんです。」と言ったそう。
素敵な人に子どもを育てるにはそれぐらの思い切りも必要かもしれませんね☆
テレビの「博士ちゃん」も見ていると、子供の興味の邪魔をせずに応援する親御さんが多いようです。
その子を応援するというのは、
親が他にやって欲しい事を、ぐっとこらえてることもあるのでしょう。
ですから、今回ご紹介した発達段階は
全ての人に必ず、その時期にこなさなければならないというモノではありません。
あくまで目安として自分の子育てがしやすくなる方へ役立てて使って下さいね。
もし若い時の課題ができていないと心配になった方いましたら、大丈夫です。
いつ何度でも、行きつ戻りつしてもいいです。
たとえ老年期で戻れそうになくても、焦ることありません。
例えば、
そうすれば、
・罪悪感は減るし、
・劣等感はいいネタに
・役割もポエマーを獲得
・ポエム作るときは孤独を忘れる
・作るので停滞してませんし、
・創造は絶望を遠ざけます。
へりくつですけど。。
柔軟に人生を楽しんで下さいね☆
まとめ
ここまでご覧下さりありがとうございます。
“発達”について、エリクソンの「人間の8つの発達段階」をご紹介しました。それぞれの時期に必要な課題は、
-
-
- 1⃣ 乳児期:基本的信頼感の確立は人を自分を信じること。
- 2⃣ 幼児期前期:自律では身辺の自立ができて自分に有能感を感じること
- 3⃣ 幼児期後期:自発性では積極的な探索・好奇心の向上。
- 4⃣ 学童期:勤勉性では技能の獲得と仕事に対する勤勉な態度。
- 5⃣ 青年期:同一性の確立では人とはちがう〝自分自身〟をみつけること。
- 6⃣ 青年期後期:親密性では家族で親密な関係を築き上げること。
- 7⃣ 成人期:生殖性は次の世代へ貢献できること。
- 8⃣ 老年期:統合では自分の人生をあるがままに肯定的に受け入れること。
-
です。(今回は意訳もあると思いますので興味のある方は、ぜひ元の本を読んで下さいね。)
しかし発達課題を知ることの注意点があって、
課題ができないからといって責めたり焦る必要はありません。
- よりよい子供の幸せのために、
- 大切に育てるために
- あくまで目安として
- 自分の子育てがしやすくなる方へ役立てて使って下さいね。
最後に
ある程度の発達段階の筋道を知ることで、安心感をもってもらえたら嬉しいです。
あくまで目安で、その通りにいかない時もあるし、自分もいかない。
しょうーがないなと思って欲しいです
教育方針で大まかな「なって欲しい人間像」をいつも伝えつつも、
途中から子供自身が
自分の人生の舵取りを
自律してとっていけるようになっていくのが
良い子育てかなぁと思います。
親自身も自分の人生の行き先の価値観が決まっていたら、
- 子供にどんな人生を歩んでほしいか、
- その人生の今はどこらへんか
ちょっといつもと違う目で振り返りやすいでしょう
時間軸の移動は、見方をぐるりと変えてくれます
先の見えない坂道にいる今
想像力で、頂上から見下ろしてみて下さい。
今の坂が思っていたよりもキツくなくなるかもしれません
一生のうちの子育て期間は20年ほど、
13歳過ぎれば、自己同一性という1人の人として精神的にも自立しだしちゃうそう。
あっという間ですね。
今の苦労が、過ぎれば宝になりますようにお祈りしています。
楽しい子育てになりますように☆
See you!